１３２にゃぁ。ほーら、お前のその手は にゃあを撫でるためにあるんだから早く撫でるにゃ。…んー、やっぱりやめるにゃ！しつこいにゃ！！…やっぱりそっぽ向かないでこっちをかまえにゃ。にゃあ が一番なのにゃ。わかったかにゃ？なにをもだえてるにゃ。気持…

１３１夜の帳（とばり）が下りる頃、鵺鳥（ぬえどり）たちがソロリソロリと動き始める。まるで口笛かのような鳴き声をあげ、闇の中で活動するのだ。湿度の帯びた空気がぬるりと頬をかすめる。「おっかねぇなぁ」四十島（よそじ）がそう呟くと、一層この夜の…