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配役
ミク♀:
ヤミ♀:
ヤミ:きゃぁあ!
ヤミ:まずい、ここから撤退しなければ。
ヤミ:初級ダンジョンとはいえ、アタシひとりで、とかさすがに舐めていたわね。
ーー安全な所に身を潜めるヤミ。
ヤミ:っく、足が…。回復薬ももう無いのに。ツイてないわね。
ヤミ:…誰?そこにいるのは分かっているんだから!
ミク:えへへ、バレちゃいましたか…。
ヤミ:…誰よ、アンタ。このへんでは見ない顔ね。
ミク:私はミク。初級の魔法使いです♪
ミク:それよりひどい怪我。回復薬は?
ヤミ:使い切ったわ。
ミク:彼(か)の者を癒やせ「ヒール」!
ヤミ:…アタシは治せなんて言ってないわ。なんのつもり?
ミク:見知らぬ者でも助け合うのが冒険者。一日一善と言うやつなのです♪
ヤミ:…アタシはヤミ。アンタと同じく初級の戦士よ。
ミク:ここへはお一人で?えへへ、奇遇だね。私も一人。
ヤミ:それならこの先へ行くことはオススメしないわ。ちょうどここの中ボス「ワイバーン」がいる。
ミク:ワイバーン、ですか…。ふむ。
ミク:それなら私とパーティを組みませんか?私とヤミちゃんなら倒せるかも?
ヤミ:即席パーティの連携なんてワイバーンに通用するかしら…。
ミク:それならその辺にいるスライムやゴブリンを一緒に倒してみて、相性を確かめましょう♪
ヤミ:…っふ。アタシも冷静じゃないわね。分かった、ミク。一日限りの即席パーティね。
ミク:うふふ、よろしくお願いします♪