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配役
旦那様♂:
カヨ♀:
カヨ:お呼びでしょうか、旦那様。
旦那様:ああ、カヨ。待っていたよ。早くこちらへ。
カヨ:…はい。
旦那様:さぁ、いつものように座って。
カヨ:はい、旦那様。
ーーーー膝枕をする旦那様。
旦那様:やはりカヨの香りに包まれて、この柔らかな腿(もも)に頭を置くと癒やされる…。
カヨ:旦那様、このままでは奥様にバレてしまいます。
旦那様:アイツのことは言わないでくれ。結局のところ政略結婚。お互いに恋愛感情などないさ。
カヨ:……。
ーーーー奥様に折檻された腕を無意識にさするカヨ。
旦那様:…どうした。そうか、アイツにやられたのか。すまない、私のお気に入りなばかりに、強く当たられたのだな。
カヨ:いいえ、カヨは幸せ者でございます。旦那様に拾っていただけた上に、このような幸せな時間を旦那様と共有できているのですから。
旦那様:そうか…、すまない、すまな…い…。
ーーーーまどろみに沈む旦那様。
カヨ:旦那様はお眠りの様子。今なら、旦那様と…
ーーーー静かに接吻をするカヨ
カヨ:本当に幸せなのですよ、旦那様。この秘密の接吻も、もしかすると気づいておられるのかもしれませんが、カヨは旦那様をお慕い申してます。